地球上に生命が誕生して35億年。
脊椎動物(脳と背骨を持つ)が現れたのが5億5千万年前、哺乳類の登場が2億2千年前。
霊長類が登場したのが7千年前です。そして霊長類の中で二足歩行をし、道具を使う人類が登場したのは200万年前。
さらに進化し現代の人類は20万年前に登場しました。
この生命の誕生から現人類までの時の流れが人体を作ってきたのです。
自由に動く四肢、直立で二足歩行することで脳を発達させ、地球上の生物の頂点に立ちました。
四肢を自由に動かし直立二足歩行する為には、骨格の仕組みの大きな変更が必要で動力源、支持源となる筋肉は進化の
実現のために更なる大きな変革を求められたのです。
人体は「骨格のテコ」の原理=3種ありますが、それを上肢、下肢、体幹、頭頚部の筋肉を総動員して主動筋、協働筋
を駆使して身体の運動、歩行、立つ、座るをなさしめるのです。それらはとても複雑なのです。
例えば…
両腕を上方に挙げる動作(電設技師、果樹農家さんなどが頻繁に行う動作)は、単に肩、腕、手の作業(運動)では
なくて、先ず土台である下肢安定のための下肢運動、緊張停止が必要です。
更に腰から背、腹胸、頸頭部の位置保持、運動支点、引っ張り(動力)の役割を担って上方に挙げた腕をスムーズに
運動なさしめています。ですから長時間のそのような作業は、手や腕・肩の痛み、辛さだけではなく、腰痛、脚痛、
背痛、首痛として表れるのです。
一つの運動(例えば小用を行う)、それすら頭頚部、手指、足指等に反射し種々の部位に緊張、弛緩をなさしめて
複雑な連動、連環が行なわれているのです。
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